就活生の80%が「インターン経由採用はあり」。就活生200人に聞いた新卒採用のリアル

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数十社受けるのが当たり前とされている新卒就活。会社ごとに開催される説明会、終わりの見えない面接と、慌ただしい就活スケジュールに追われる日々を過ごしていることでしょう。

こうした短期間に多くの企業を受ける現状は、学生を疲弊させ、一つひとつの企業への理解を低下させる結果を生むことになります。学生は企業によってカメレオンのように合わせて、面接を乗り切ろうとするため、企業は、学生の本当の姿を見ることのないまま内定を出すことになるでしょう。

これが企業と学生の間のミスマッチを生むことになるのです。例えば、説明会や面接に多大なコストを費やしたにも関わらず、自社が求めるタイプの人材が見つからなかったり、せっかく採用した新卒社員が早期退職してしまったりという事態です。

この日本の就職活動の現場を、学生と企業、両者にとって“Win-Win”なものにするにはどうしたら良いのでしょうか。その答えを導き出す糸口を探すべく、学生約100名を含む20代の若者211名に、日本の就職活動についてのアンケートを行いました。

日本の就職活動の一般的な流れ

日本での就職を希望する学生は、まず自己分析をすることから就職活動をスタートさせます。同時に関心のある業界・企業の研究を行い、エントリーに備えます。最近の動向としては、企業インターンシップの活用も主流となっています。

エントリーが解禁されると、大手リクルートサイトなどを通じて企業説明会への参加申し込みを行います。多くの説明会やセミナーに参加したのちに、エントリーシートと履歴書の作成に取り掛かります。

次のステップは、筆記試験と面接です。面接回数は企業によって異なりますが、グループ面接から管理職面接、役員面接という段階で進める企業が多いようです。

この新卒採用のフローですが、学生が勉強に打ち込めるためにという理由で、今時期を見直す動きの只中にあります。

2016年卒では就職解禁とエントリー開始が3月から、面接スタートが8月からに変更されました。さらに2017年卒は3月解禁はそのままで、6月に面接スタートに変更され、実質的な活動期間がわずか3ヶ月となっているのです。

<2017年卒の選考スケジュール>
3月1日:就活解禁・エントリー開始
3月-5月:説明会・ES提出
6月:面接スタート

思ったより手書きのESに不満はない? 企業が知るべき就活生のホンネ


これほど忙しいスケジュールの中、学生は何を思いながら就活をしているのでしょうか。

Q:採用過程でインターンシップが必須になりつつあることや、インターンシップ経由での採用が行われることについてどう思う?

「入社前に仕事を経験できるので良いと思う(53.4%)」
「面接だけでなく、働きぶりといった面が評価されるので良いと思う(32.6%)」
「時間が取られるので面倒だと思う(11.3%)」

Q:新卒採用プロセスの中で、不満に思うことは?

「説明会への参加が必須で、時間を取られること(34.8%)」
「説明会の予約がすぐに埋まり、なかなか参加できないこと(33.5%)」
「企業によって要求される資格試験が異なり勉強に時間が取られること(23.5%)」
「面接の回数が多すぎること(31.7%)」

Q:エントリーシート(ES)を手書きで書かなければならないことについて、どう思う?

「想いを伝えることができて良いと思う(27.6%)」
「手間がかかり面倒だと思う(27.1%)」
「面倒だが、志望企業だから仕方ないと思う(23.5%)」

企業が優秀な人材を獲得する為にインターンシップを採用することや、手書きのESの提出を要求することについては、必ずしも就活生の負担や不満を増大させているとは言えないようです。

しかし、就活が一斉に行われることによる思わぬ弊害や度重なる説明会・面接は、やはり就活生にとって大きな負担となっているようです。

一方、こうした負担を感じているのは就活生だけではありません。企業にとっても大手他社と面接日が被ることや説明会・面接を繰り返すことは大きなコストと認識されています。

では、両者が就職活動を“Win-Win”なものにするための施策はあるのでしょうか? 実はその方法こそ、インターンシップ経由の採用なのです。

学生と企業の強いマッチングを生む、インターンシップ採用


アンケート結果に出ているように、実に8割以上の学生がインターンシップ経由での採用に肯定的です。これは、インターンシップを経験することで、企業の理解が深まり、ミスマッチを防ぐことができるからです。そしてそれは、企業にとっても同じでしょう。

企業にとっても学生にとっても、お互いがマッチする上で重要になってくるのは、「人が合うか」ではないでしょうか。こればかりは一緒に働いてみないとわからないことです。インターンシップを行うことで、面接で話していた強みを実際に確認できたり、面接では見えない長所や短所が見えてくるのです。

例えば、面接でチームプレイが得意と話していた学生が、インターンでも周りとコミュニケーションを取りながら働いているのを確認できたり、その逆にリーダーシップをアピールしていた学生が、実は相談ができないタイプだった、といったことです。

こういった会社へのフィットや適性を確認するためには、短期インターンシップで十分でしょう。一方で、長期インターンシップの場合、実際の仕事の成果という形で、面接ではわからない学生の本当のポテンシャルを見ることができます。

例えば、1ヶ月間のインターンシップでアプリを制作するといった中長期のインターンシップ。これであれば、学生が仕事をするときの姿勢に加えて、PDCAができているか、タスク管理はできているか、成果を出すことにコミットできているかといったことまで確認することができるのです。

このように、インターンシップ経由の採用は、企業と就活生のマッチングを、面接のみの採用以上に実現できる可能性を秘めています。人事の皆さんは、積極的なインターンシップの実施を検討してみてはいかがでしょうか。

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