そこにあるのは2行だけ!メルカリの完全実力主義『GitHub採用』のねらい(前編)

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今年の7月にサービスの開始から2周年を迎えた、フリマアプリ『メルカリ』。現在では国内にとどまらず、米国にも展開し、そのダウンロード数は日米通算で2000万DLを超えています。

そんな急拡大中のメルカリを支える優秀な人材の採用方法について、採用担当であるHRグループの石黒卓弥さんにその秘訣を伺って来ました。

明日からでも働ける人を浮き上がらせる『GitHub採用』

HRグループ:石黒卓弥さん

HRグループ:石黒卓弥さん

—採用に関して、応募者の方に興味を持ってもらうための施策や、工夫されている点などあれば、ぜひ伺いたいと思います。

石黒:特徴的なところで言えば、エンジニアは「GitHub(※)のアカウントの提出だけでいい」と言っているんです。

(※)GitHub(ギットハブ)とはソフトウェアを開発するプロジェクトに使用される、共有ウェブサービスのことを指します。

—応募の際に履歴書、職務経歴書などが不要ということですか?

石黒:そうですね。エンジニアの採用に関しては、「何をやってきたか」と「何を作っているか」という点だけにフォーカスしています。これは中途採用にかぎらず、新卒採用もそうなのですが「明日からでも働ける人」というのを基準にしているんです。

これが新卒のエントリーフォームなのですが、エンジニアの方であればソースコード、デザイナーの方であればポートフォリオのURL、そしてメールアドレス、この2つだけなんです。

—衝撃ですね、これは(笑)

石黒:(いい意味で)反響がありました。でもこれって、実はすごく色々なことが散りばめられていて、とても意味があるものなんですね。

メルカリ新卒採用応募フォーム

メルカリ新卒採用応募フォーム

石黒:そもそも新卒採用って必ずしもやらなくてもいいと思っているんです。メルカリとして今必要なのは、「明日からでも活躍できる人」。そして、明日からでも活躍できるということは、基本的に「コードが書ける人」か「デザインができる人」それしかないと思っていて。

そもそも、応募するためにはこのフォームまで辿り着かなきゃいけないわけです。現状では媒体を用いず、メルカリのホームページにしか載せていません。ですので、例えば代表山田のFacebookやTwitterアカウントをフォローしているか、我々を応援いただいている(例えば出資元VC)方のFacebookやTwitterアカウントをフォローしているということでしか知り得ないため、日頃のアンテナの高さや感度が求められます。それにこれ、何の言い訳もできないですよね。

—そうですね(笑)

石黒:ただ、もちろん私たちも、年齢がわからない、性別もわからない、大学名もわからない。当たり前ですが容姿も性別もわかりません。ましてや“自己アピール”でさえわからない状態ですから。

—確かに。

石黒:だからよく、エントリーは「2行だよ」「10秒だよ」って言うんですが、実はすごくチャレンジングなんですよね。当社のバリューの1つである「Go Bold −大胆にやろう−」の考え方にもつながるやり方でもありますね。

ご応募があった時に、例えばエンジニアの応募であれば、弊社のエンジニアに、その方がGitHubにあげている「リポジトリ」というのを見てもらって、「この人ぜひ会ってみたい!」となれば面談を設定するという流れになります。極めて本質的だと思います。

スキルを把握した上での選考だから、マッチング率が高い!

石黒:そもそも、こんな「2行しかない」ところに応募しているくらいなので、応募者の方も当社への志望意向が高い方が多いんですよね。事業への共感度合いであったり。

それに、こちら側も元々スキルが分かった上でお会いするため、非常にマッチング率が高い!過去に10名弱、この応募で面接前の選考を通過しているのですが、通過者の内定率は6割を超えています。書類通過からの内定率で言えば驚異的だと思います。

多くの会社が、「母集団作る、一次面接、二次面接、三次面接」というように選考を進めるのと比較すると非常に効率がよく、そして何より0円です!(笑)

—なるほど。確かにすごいですね!

石黒:結局は、やっぱり入社後のアンマッチを減らしたいという点と、あとは応募者の方の年齢や学歴などの不必要なバイアスもかけたくないという狙いも込められています。

『シンプルな応募フォーム』は、優秀かつ意識の高い学生からの応募“も”集める

—あとは逆に、実際にびっくりした応募はありませんでしたか?書類がないので、会ってみたら「こんな人だったの!?」とか。

石黒:そういう意味では、結果論ですがみなさん一般的に優秀層と言われる大学の方ばかりにご応募頂いていますね。

—そうなんですね!

石黒:でもそれは、この『応募フォーム』の効果によるところも大きく、私たちが各都市に出向いて説明会を行ってるわけでもなければ、個別に大学へ通っているわけでもないわけですからね。

もちろん、結果的にそれが実現している背景には、やはり最近の優秀な学生は意識が高く、スタートアップの動向をつぶさに追っているというわけですよね。採用担当として実際に応募を頂きながら、少なくとも「自分たちの時代にはこういう動きは少なかったなぁ」と振り返りつつ、こういった積極性はどんどん歓迎していきたいなと思っています。

—メルカリの採用方法(前編)はここまで!後半でも引き続きユニークな採用活動の裏側をお伝えします!そちらもお楽しみに!

(編集・執筆:サムライト
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