「期日を伸ばしてでもサービスの質にこだわる」トランスリミットに学ぶ“エンジニアファースト”企業の作り方(後編)

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創業からこれまでの約2年間でリリースした2タイトル、「Brain Wars」(1500万ダウンロード)と「Brain Dots」(2000万ダウンロード)はどちらも1000万ダウンロードを突破し、累計ダウンロード数が全世界で3500万ダウンロードを超えている、株式会社トランスリミット

同社は「世界に響くサービスをつくる」というビジョンを掲げ、日本発、世界標準のプロダクト作りにチャレンジしています。前編では、現在創業3年目というスタートアップでありながら、エンジニア離職率0%を実現している同社ならではの採用方法についてお聞きしました。

後編ではエンジニアが働きやすい環境を実現している、同社の様々な制度について人事担当の西山由香さんに、引き続きお話をお聞きします。

▼前編はこちら
秘訣は「職場体験」にあり!スタートアップにしてエンジニア離職率0%を実現するトランスリミットの採用術(前編)

エンジニア主導で進む開発

—会社に興味を持ってもらえるように発信している魅力についてお聞きしたいです。

西山:弊社ではエンジニアが中心になってモノづくりをしているという点を打ち出しています。通常のアプリ・ゲーム開発の会社にはプロデューサーやプランナーがいて、その指示を受けてエンジニアが手を動かす、という体制が多いと思います。しかし、 弊社の場合、プロデューサーも1名いますが、細かい指示を与えその通りに実装をしなくてはいけない、という訳ではなく、エンジニアも率先して企画を考え、実装を進めていく、ボトムアップを前提とした開発手法をとっています。なので、ただ言われたことをやるのではなく、自主性やクリエイティビティがしっかりと発揮できる環境になっていると思います。

実際に応募者の方にもこうした点に魅力を感じて頂いているようです。自分で考えたものが、世に出て評価されるというのは、モノづくりをしている人にとって、大きなやりがいや喜びであったりするので。

更に弊社の場合、「世界に響くサービスをつくる」というビジョンを掲げているので、自分の作ったモノが世界中の人に評価してもらえるということも魅力の一つになっていると思います。

—モノづくりが本当に好きな人が集まりそうですね。

西山:そうですね。面接でも、自分がこれまで作ってきたものについて聞くと、すごく楽しそうに話してくれるんですね。モノづくりが好きでたまらないという方は多いです。

創業3年目のスタートアップ、充実した福利厚生

—モノづくりが好きでこだわりが強いエンジニアだと、開発環境も重視すると思うのですが、そのあたりはどうサポートしているのでしょうか?

西山:いいモノづくりには、やはり整った環境が必要だと思っています。ですから、モノづくりに最適な環境を作ることにお金の出し惜しみはしません。

—他に社員の方から評判の良い社内の制度がありましたら教えてください。

西山:開発環境アップグレード制度ですね。これはエンジニアやデザイナーの生産性向上を目的としていて、周辺機器の購入を会社が負担する制度です。生産性が上がるという合理的な理由があれば、1ヶ月1万円を予算として、最大6か月分をまとめて使うことができ、その予算の中で社員それぞれが好きな周辺機器等を購入できます。

また、住居手当や引っ越しサポートも提供しています。住居手当は5駅以内であれば月額3万円を支給しています。また、引っ越しサポートは、引っ越しをする際に5万円を支給しており、2016年に新しいオフィスに移転してから、既に5人がこの制度を利用しています。

—創業3年目でこれだけの充実した制度はすごいですよね。

西山:働く環境の整備は大切です。社員のパフォーマンスに影響しますし、それは最終的にはサービスの質にも影響します。候補者の方にとっても理想的で働きたいと思っていただける会社でありたいですから。

良いもの生み出すために、良い環境を整える。それがなによりの広報活動

—その他に候補者にとってアピールできる部分はありますか?

西山:自分自身が本当に良いと思えるモノが創れるという点です。弊社では、自分たちが本当に良いと思えるサービスしかリリースしません。クオリティへのこだわりが非常に強い会社です。なので、クオリティに満足がいくまで作るため、期日は絶対ではありません。私たちにとってはクオリティの高いサービスを出すことが最大の目的です。

一般的には広報活動や予算などの関係上、期日を優先して作り手から見てもクオリティが低いものを世に出してしまうことがあると思います。ですが、それでは何のためにリリースするのか分かりませんし、作り手にとっても理想的なモノづくりとは言えないと思います。

エンジニアもデザイナーも作っていくうちに、当初考えていたものから発展し、より良くするためのアイデアが生まれる、ということが往々にしてあります。そうなった場合、当初見込んでいたスケジュールを伸ばしてでも、より良いと思ったアイデアを実現させるため、納得できるまで作り直します。
 
そして、作り手が納得して「良いものができた!」と思えたサービスをリリースしています。

私たちの目的は“世界に響くサービスをつくる”こと、それには自分自身が本当に良いと思えるサービスを作ることが重要だと考えています。それを実現する為にあらゆる手段をとる、こういった点に魅力を感じてもらえているのではないでしょうか。

—応募者はどのような方が多いのでしょうか?

西山:世界に向けたサービスを作りたい、という点に興味を持って応募をしてくれる方が多いです。というのも弊社のアプリ「Brain Wars」と「Brain Dots」は、両方とも海外のユーザーが95%を占めています。先程少しお話しした通り弊社は“世界に響くサービスを作る”というビジョンを掲げています。ですからサービスを作る時に、いかに世界に響くモノになるかということを常に意識しています。

自分が作ったものが世界に響く、世界中の人が自分たちのサービスで遊んでくれるということをこれまでは実現出来ています。だから、「世界に向けてものを作りたい」と言って来てくださる方が多いですね。

—スタートアップ企業で、エンジニアやデザイナーの働きやすい環境がここまで整っていることに驚きました。

西山:これまでに職場体験をしたあとに、「合わないので辞めます」という方はほとんどいないんですよ。それだけエンジニア、クリエイターにとって良い環境が整っているのだと思います。

そして、そういう環境が整っていると発信することが、採用において一番の広報活動になっているのではないかと思っています。良いものを生み出すために、良い環境を整える。モノづくり企業として大切にしていることにこだわって会社作りに取り組んでいれば、そこに共感した方々が自然と集まっていただけるのかなと思っています。

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