Amazonを抜いて「評判のいい企業ランキング」1位になったのは、まさかの◯◯だった!

Amazonを抜いて「評判のいい企業ランキング」1位になったのは、まさかの◯◯だった!

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先月2月4日に、アメリカの市場調査会社ハリス・インタラクティブ社が2015年版の企業評判ランキングを発表しました。このランキングは、社会的責任、感情へのアピール、製品・サービス、職場環境、財務業績、ビジョン・リーダーシップの6つの観点に基づいて、年1回算出されているものです。

第16回となる今回、驚くべき結果が出ました。なんと1位の座に輝いたのは、Amazon、Google、Appleなどの有名企業ではなく、アメリカ東部を中心に展開するWegmans(ウェグマンズ)というスーパーマーケットチェーンだったのです。

2015年版のトップ10は、以下のとおり。

1 Wegmans Food Markets 6 Kraft Foods
2 Amazon.com 7 L.L. Bean
3 Samsung 8 Publix Supermarkets
4 Costco 9 Apple
5 Johnson & Johnson 10 Google

上記を見ると、世界的な有名な大手企業が目立ちます。しかし、2012年には1位と2位を独占していたGoogleとAppleは、今回それぞれ9位・10位にランクダウン。ちなみに、日本企業は唯一ソニーが13位に食い込んだだけでした。一体、これらの有名企業を退けて1位に輝いたWegmansとはどんな会社なのでしょうか?

徹底した「消費者目線」を貫くスーパーマーケット

▼アメリカ人でもWegmansを知らない人が多い?

Wegmans店内の様子
Photo by MonkeyMishkin

Wegmansは、もともと1916年にニューヨーク州北部のロチェスターで食品店として開業。現在はニューヨークを中心に、東部6州に出店していますが、全米85店舗(2015年2月現在)と、そこまで広く展開しているわけではありません。特にカリフォルニアやシアトルなどの西海岸では、ほぼ無名に近いようです。

▼豊富な品揃えと、リーズナブルな価格設定が好評

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Photo by James G. Milles

そんなWegmansが地元顧客の心をつかんだのは、自然食品の質の高さと豊富な品揃えでした。とりわけ生鮮食品や惣菜の品質と品揃えでは、競合他社を圧倒。オーガニック志向の人たちからも支持を集めています。

また、低価格帯の商品が多いことも評価ポイントの1つ。Wegmansはポピュラーな約50種類の商品において、日本でも「西友」でおなじみのあのウォルマートに勝る安さで提供しているそうです。

▼パフォーマンスの高さは全米最高レベル

Wegmans店内の様子2
Photo by Robert Grey

Wegmansの良さは、全米最高と言われる消費者目線の様々なパフォーマンスにもあります。

例えば、惣菜売り場には目の前でピザやパスタを作るコーナーがあります。また、若者からはキャンディセクション、ベーカリーセクションなどが大人気です。「そこにいるだけでワクワクするスペース」が随所に散りばめられています。

さらには、アジア、インド、メキシコをはじめ、様々な国の食文化を楽しめるスペースも。購入した惣菜をすぐに食べることができるテーブルも多数用意されており、Wegmansファンの中には最初から食事を目的に来店する人も多いそうです。

▼接客の質もピカイチ

通常の顧客サービスのレベルも、Wegmansは業界トップクラス。顧客から質問があれば真摯に答えるのはもちろん、鮮魚売り場では顧客の要望があればその場で魚を焼くなど、各店舗に調理技術者を置いて柔軟に対応できるようにしているそうです。

実際に筆者がニューヨーク在住の大学生らにWegmansの印象を聞いてみたところ、「こちらの要望に対して迅速かつ期待以上の対応をしてくれる」「気になることがあったら、すぐにスタッフに聞ける雰囲気がある」といった声が上がりました。

従業員もとことん大事にする企業姿勢

▼業界随一の好待遇

Wegmansは、従業員への待遇が手厚いことでも知られています。給与体系は業界平均を大きく上回り、健康保険制度なども充実しているのだとか。また、従業員の44%が25歳以下というデータからは、若者の雇用を率先して行なっていることが伺えます。

ちなみに、今回のランキング1位という結果を受け、CEOのダニー・ウェグマン氏は、家庭的な空気を作り出してお客様を喜ばせてくれている従業員たちへの感謝を示す声明を発表しました。その姿勢からも、いかに従業員を大切にしているかが分かりますよね。

▼「リスペクト」が根付く風土

「従業員=家族」という思想が徹底されているのも、Wegmansの大きな特徴の1つです。それを率先して体現するのは、なんと会社のトップ。店舗視察の際はスタッフ全員に挨拶して回ることを習慣とし、決して上から目線で物を言うことはないそうです。

そのおかげで、従業員たちは自ずと上層部に対して「恐れ」ではなく「リスペクト」の気持ちを抱くようになったのだとか。それが上司と部下の関係にも大きく影響し、お互いを思いやる企業風土が形成されたと言います。

まとめ

実は、今回の企業評判ランキングだけでなく、アメリカの経済誌フォーチュン誌が発表する「最も働きたい企業100社」にも、Wegmansは毎年選出されています。「顧客」だけでなく「従業員」も大切にする企業姿勢が評価されてのことでしょう。

企業の風土は自然と顧客に伝わるもの。Wegmansを見ると、顧客と従業員の双方の満足度を上げていくことが、会社の成功に欠かせないと改めて気付かされます。

(編集・執筆:サムライト
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