pic03_office

次世代の技術トレンドへ攻めの一手を打つオプト。メガベンチャーからエンジニアドリブンな組織を生み出すまでの道のりを、人事・勝股氏に直撃

LINEで送る
Pocket

インターネット広告代理店として業界をリードする株式会社オプト。2016年4月に、エンジニア組織「Opt Technologies」を立ち上げ、主力である広告ビジネスの枠にとらわれず、様々なサービスの創出に取り組んでいます。 今回は、Opt Technologiesにて人事を担当する勝股 修平氏に、エンジニアの組織づくりについてお話をうかがいました。

“ほとんどゼロ”の状態から、50名の一大組織になるまで

pic01_front

—オプトは広告代理業が主体ですが、以前から社内にエンジニアの方もいらっしゃったのでしょうか。

勝股:はい。ですが昨年までは、社員全体700名程度のうちエンジニアは1%程度しかいませんでした。またその当時は、開発ではなく運用保守が業務の中心でした。 これまでプロダクトの開発は外部に依頼していたことが多かったのですが、昨年からエンジニアの積極採用に動き出し、今は自社開発にシフトしてきています。

—現在エンジニアの方はどれくらいいらっしゃいますか。

勝股:50人超です。ここ1年でメンバーが40人、GitHubのレポジトリが30程度増えるなど、エンジニア組織として加速度的に変化を続けているところです。
今後もさらにエンジニアの採用に力を入れていくつもりです。

—全体の1%からすでに50名とはすごい変化ですね。どのようにエンジニアを増やしていったのでしょう。

勝股:直接的採用施策と、間接的採用施策を平行して実施しました。 エンジニア採用活動初期のオプトは、ターゲットとなるエンジニアの方々への認知が充分ではありませんでした。 そこで採用広報の一環として、エンジニアを対象とした技術イベント「市ヶ谷Geek★Night」を直接的採用施策と並行しながら始めました。

4月で7回目を迎えた「市ヶ谷Geek★Night」では、クラスメソッドさんやAmazon Web Services Japanさん等、技術レベルの高い企業様にお集まりいただき、毎回様々なテーマでセッションを行っています。オプトからも登壇者を輩出する等して、各登壇企業様のお力を借りながら徐々にエンジニアの方々へのプレゼンスを高めようとしてきました。

またScalaが社内の主要言語の一つということもあり、Scalaをテーマにしたカンファレンス「ScalaMatsuri2016」にも協賛しました。認知拡大のため、CMを製作したり、ブースを出したりもしました。 Opt Technologiesの正式なリリースは今年の4月ですが、内部的には昨年から走っていたため、このような施策を打つことが出来ていたんです。

—最初の数名を採用する段階が一番難しいのではないかと思いますが、どのような考え方や、戦略で進めていったのですか。

勝股:グループ会社にDemand Side Scienceというアドテクベンダーがありまして、その代表の方にOpt Technologiesの初期からジョインしていただいたことが非常に大きいです。その方自身もエンジニアで、採用に加えてエンジニア組織の組成、文化醸成等を牽引していただけました。現在は弊社開発部の部長として活躍しています。
また、選考面談時には求職者の方に対して Opt Technologiesのファーストメンバーになれることの意義を伝えることに注力していました。 社内に常駐しているフリーのエンジニアの方からも、採用について多くのアドバイスをいただきながら、同時に会社として技術的な挑戦を重ね採用に活かしてきた流れです。

お互いが幸せになる採用を目指し、あらゆる方法を尽くす

pic02_side

—採用媒体はどういったものを利用されていますか。

勝股:エンジニアの方は様々な所にいらっしゃるので、使えるチャネルは大体使うようにしています。エージェントさんは約100社、掲載型媒体もWantedlyさん含め主要のものはほとんど使っています。YentaやTwitterで声をかけて選考に進んでいただいたり、先ほどお話した「市ヶ谷Geek★Night」で弊社にご興味をお持ちいただき、採用に至ったケースもありますね。数はまだそこまで多くないですが、社員紹介での採用決定も出てきました。

また、ゆくゆくはオプトにご興味をお持ちいただけるかもしれないので、社外のエンジニアの方とは積極的にお会いするようにしています。「転職を考えているんですがOptTechnologiesってどうですか?」と声をかけていただけるような、組織づくりと情報発信をしていきたいです。

—採用の軸について教えてください。

勝股:大きく挙げると3つあります。
1つ目は、基礎思考力です。どの領域でも汎用的に適切な判断が出来る方を求めています。
2つ目は専門性、スキルですね。現状のスキルももちろん大事ですが、継続的に学習して新しい知識を取り入れる習慣を持っているかという点も見ています。
最後に一番重視しているのは価値観ですね。 いい採用は「求職者が企業に求めるもの」と「企業が求職者に提供できるもの」が合致して、初めて成り立つものだと考えています。
そのため、求職者の方の価値観がオプトに合っているかどうかは、とても重視します。
求職者の方への情報提供も、背伸びをせず率直に行っています。

Opt Technologiesでは「技術的挑戦を肯定する文化」や「技術的向上心の強いエンジニアが集まり続ける組織づくり」、「手を挙げれば裁量を任される環境」等は提供をお約束できます、と面談の際にお伝えしています。裁量に関しては、「裁量を持ってやってもらうしかない環境」という表現の方が適切かもしれません。(笑)

また、組織として未成熟である部分等、オプトが提供できないものについても率直に伝えるようにしています。これは採用ミスマッチの防止といったエントリーマネジメントや、人によってはアトラクトが目的です。組織が全く整っていない組成初期の段階に、「Opt Technologiesの整ってない具合に惹かれました」と言って入社してくれたエンジニアもいました。オプトの弱い部分ですらポジティブに解釈してくれていて、とても有り難かったです。

オプトに入社するということは、「他社で活躍する可能性を断つこと」と同義なので、価値観については特に責任を持って取り組みたいと考えています。

—実際に採用されている方はどのような年齢・経歴の方がいらっしゃるのでしょうか。

勝股:一番下は24歳から上は52歳まで、年齢層は幅広いです。キャリアも様々ですね。元々フリーランスだった方や昨年まで赤本の編集をしていた方、経歴からは話がそれますが最年長の方はHaskellオタクだったりしますし、D言語フリークの方が参画したりと、本当に様々な方がいます。

engineer

エンジニアの、エンジニアによる、エンジニアのための組織

—エンジニアが働きやすい環境づくりという点では、何か工夫はされていますか。

勝股:評価制度については、従来のビジネス側の評価基軸をエンジニアに当てはめるのは少し難しいので、現在制度を整えているところです。
マネジメントスキル、専門性、パーソナリティの3つを軸に、マネジメントへ進んでも、専門性を突き詰めても、どちらでも適切に評価されるような評価制度を組み立てるつもりです。

また、働き方についてはリモートワークを許可しています。
ミーティングだけは対面で行うようにしていますが、進捗管理はソースコード等を見ればわかるので…といった考え方で。

—環境という点では、制度のようなソフト面だけでなく、ハード面も大きく変わりましたか。

勝股:そうですね。これまでは全員Windowsだったところを、希望によってはMac等選択することが可能になりました。スペックも上げて、容量の大きいPCを買い揃えています。
技術書購入の文化も出来ました。業務に必要な書籍であれば、それなりの金額の書籍でも費用が出ます。
まだまだ現状の環境と、エンジニアにとってのベストな環境との間には乖離がありますが、いま徐々にそのギャップを埋めていっているところです。

—エンジニアの意見はどうやって取り入れているのでしょうか。

勝股:意見を集約するスプレッドシートがあるので、そちらに入力してもらっています。
そこに集約された課題を解決するのが、「Hackers Guild」というエンジニア全員で名付けた課題解決組織です。ちょっと厨二っぽい名前で大変恐縮なのですが。(笑)
Hackers Guild内でもテーマごとに組織が分かれていて、開発課題、環境課題、制度課題等、各チームが主導して、集約された意見を精査し解決していく流れです。
現時点で何が整っているかはそこまで重要ではなくて、エンジニアドリブンな組織であるため、環境をバージョンアップし続けていこうという姿勢を持ち続けられることが、この組織のちょっといいところなのかなと思います。

Opt Technologiesの挑戦は、まだまだ走り始めたばかり。

entrance

—最後になりますが、オプトはエンジニアを増やし、今後はどういう戦略、未来像を描いていくのでしょうか。

勝股:今、Opt Technologiesでキーにしている領域が3つあります。現在も事業として展開しているアドテク領域とビックデータ領域、そして今後注力していきたいスマートテクノロジー領域です。
具体的にはセンサーや位置情報を使ったデータをマーケティングに役立てるということや、IoTにも踏み込んでいきたいと考えています。 上の3つに限らず、新しいビジネスの創造も検討していますので、これからもスキル・意欲の高いエンジニアをどんどん採用していく予定です。

LINEで送る
Pocket