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【寄稿】「まじめにやりすぎる」から学生が集まらない?新卒採用を始める人事がまずやるべきこととは

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ごあいさつ

株式会社人材研究所代表の曽和と申します。

株式会社人材研究所代表 曽和利光

寄稿記事一覧

まじめな人事が、ついやってしまうこと

まじめに採用活動をしようとするほど、普通に「まずは会社説明会」をしなくてはと思ってしまうものです。しかし、会社説明会の魅力度は知名度とほぼイコールです。言葉を選ばずに言えば、知名度の低い会社の会社説明会は、学生にとって聞きたいコンテンツとは言えません。学生が集まらないのは当然です。

知名度があまりない中小・ベンチャーには、それに応じた戦い方があります。それは「手段を選ばず、とにかく会う」ということです。採用活動の最初のステップとしては、必ず会社説明会をしなければならない、という常識から一旦離れて、「もし、とにかく学生に会うなら、どうすればよいのか」考えてみてはいかがでしょうか。

どんな会い方でも良いので、とにかく会う!

昔から最もよく用いられている学生に対する「引き」は、「食事」です。最近の例では、ふぐや焼肉をご馳走するのでエントリーしてくださいというプロモーションをしている会社もありました。極端な例のように聞こえるかもしれませんが、体育会出身の社員や内定者等に「食事会を催すから、後輩を連れて来て」と依頼をして、腹をすかせた学生を呼び出すというやり方は、ずっと以前からあった古典的な方法です。

他にも、サークルや学生団体に広告を出したり協賛したりする代わりに採用イベントや懇親会等に就活学生を集めて来て欲しいとか、自社の採用広報に関するアンケートを1時間数千円のアルバイトで参加しませんか、というようなやり方で学生を集めている会社もあります。このような「食事」や「アルバイト」は、学生を引き付けるためのわかりやすい手法です。しかも、食事等のコストはきちんと計算すれば、おそらく広告費や紹介費よりも格段に割安なはずです。

そこまではなかなかやれないというクライアントによく私が提供しているのは、学生向けに「面接対策セミナー」等の就活応援企画です。そういった企画のスポンサーとなって、自社のエントリー学生や、ウェブのDM等で呼び込む学生の受け皿のイベントにします。「就活応援企画をするので当社に来ませんか。当社の社員との懇親会もあります」というイメージです。このように就活学生にとって、メリットのある企画を行えば、自社にそれほど興味がない学生も企画自体の魅力で参加してもらえ、会えるというわけです。

最初は志望度が低い学生でもチャンスはある

ただ、このような方法で集めて学生に会っても、志望度は低く、なかなか採用にはつながらないのではないかと思われるかもしれません。確かに向こうから応募してきた学生よりも普通に対応していれば、辞退率は高いでしょう。しかし、会えない人は、そもそも採れません。いくら志望度が低かったとしても、会えなければ次はそもそもないのです。逆に会うことができれば、次があります

また、そもそも採用担当者の仕事は、最初は志望度の低い学生を、なんとか口説いて入社まで導くことではないでしょうか。学生の本音は、「何をやるかよりも、誰とやるか」です。最初の頃は事業や仕事の内容、企業規模、ブランド力などに左右されて就活をするものですが、最後の決め手として言うのは大半が「人や文化のフィット感」です。だから、大手よりも採用ブランドに劣る中小やベンチャーでもチャンスはあるのです。事実私が支援している中小企業のクライアントで、優秀な学生の採用に成功している企業はたくさんあります。

そのために採用担当者がまずすべきなのは学生との「信頼関係の醸成」です。そして実は上述の「どんな会い方でも会う」方法はそれに適しています。志望度が高くない学生は自分を無理に装うことをしないため、自然体で出会うことができます。フラットな出会いだからこそお互いに本音が話せます。そういう場で、学生だけでなく採用担当者も腹を割って自己開示を行って、相互理解を進めることで、「こんな人がいる会社なら」「こんなに共感できる人がこの会社を勧めてくれるなら」と学生が思ってくれることもあるはずです。是非トライしてみてください。

■ 寄稿記事一覧

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